学生の頃から読書感想文というものは苦手だったし、まともに書いた記憶など無いのだけれども。
最近読んだ『アルケミスト 夢を旅した少年』という小説がとてつもなく良かったので、読んで思ったことを書き連ねていこうと思います。
最近読んだ『アルケミスト 夢を旅した少年』という小説がとてつもなく良かったので、読んで思ったことを書き連ねていこうと思います。
というか私の拙い感想を読むくらいならば、本を読んだ方が早い。
少年と王様の対話
この小説の中には様々な素敵な言葉が出てくるのですが、その中でも一番私の心に刺さったのは少年・サンチャゴとセイラムの王様との対話の場面での
「人は、自分の夢みていることをいつでも実行できることに、あの男は気がついていないのだよ」
という台詞です。
この文を見た瞬間、ハッとした。
なぜなら私も今はまだ早いだの、忙しいだの、お金がないだのいろいろと理由をつけて、やりたいことに蓋をして、夢を実現するまで、機が熟すのを待っていたのです。
けれど、実現はできなくても、それを実行することは可能だ、ということを諭されたようで、ついついハッとしてしまいました。
また「運命とは人がやり遂げたいと思ったこと」
という王様の言葉にもなるほど、と思いました。
お金がないことに関しては少年も一年間働いてある程度の資金を貯めていたので、私も当分はお金をためつつ、本当にしたいと思うこと、つまり私にとっての運命は何かを見極めながらそれに向かって動く=実行をしようと思いました。
少年と老人の対比
少年の
「あなたは旅をする夢を持ったことがないのですね」
という問いに対して、
「夢を実現してしまった後にこれから生きていく理由がなくなってしまうんじゃないかと怖い」
という老人。
夢を実現しようとしている少年と夢を見ている心地よさに浸かる老人の対比の描写がすばらしい。
変化を望み前に進みたい人、変化を厭いその場に留まっていたい人。
それぞれが自分の望む運命にそっていこうとしているのだから、互いに強要せずに尊重しあえればいいなと思いました。
実生活でも他人の生活に口出しするくらいなら自分にフォーカスした方が断然良いだろうな。
少年と心
いろいろな人との出会いの中で、ついに少年は心と対話を始めました。
心との対話の部分を読んで、
心の声を聞き続けないと、心と対話し続けないと、心は拗ねて口を閉ざしてしまう
というメッセージがあるのかな、と解釈しました。
錬金術
アルケミスト、錬金術師はある物質をある物質に変えようとする人たちで、タイトルにもなっているくらいだからこの物語のキーパーソンではないかと思います。
作中では前兆に気を付けろといったことがよく示されていましたが、これは人生全体をみると、何かの出来事が起こる前には必ず何か予兆があるはずだということでしょう。
物語の結末はここでは言いませんが、
あぁこれぞ万物は巡る、ということなのだな
というのが読み終わった後の第一の感想でした。
そして
「前兆に気をつけよ、全ては繋がっている。
しかし心の声がなければその前兆にも気づかない
だから心の声をしっかり聴いて、運命を諦めてはならない」
といったことがこの本で言いたかったことなのかなと、私は思いました。
出来事=前兆(元の出来事)がある、ということは
物質を変化させる=何か元の物質がある錬金術と同じではないか…?と考えてみたり。
終わりに
普段は読書はあまりしないのですが、たまには読書もいいものですね。
読書の秋ってことで、本を読む習慣もつけようかな。
アルケミストの原書はポルトガル語なので、読めないけれど
いつか中国語や英語でも読みたいです。
やはり中国語版は高いな…1920円。
中国最大のネットショップ淘宝なら2~300円で買えそうだけれど…。
余談
※2022.2.7 余談として書いていた部分を独立した記事にしました!
よかったら読んでいってください!↓
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