こんにちは、おひぐ(@ohigur)です。
今日は唐突ですが、私の中国語の勉強方法を紹介したいと思います。
私の中国語の勉強のモチベーションを上げる目的も兼ねて。笑
HSKとは?
数ある中国語検定の中でも、HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。
(HSK公式HP HSKとはより引用)
級は1〜6級の6段階に分かれており、数字が上がるほどに難易度も上がってきます。
日本で有名なのは中国語検定ですが、中国に留学を考えているならHSKを受ける方が留学時に(学校にもよりますが)奨学金をもらえたり、HSKによる留学プログラムがあったりと、留学先の選択肢が広がります。
そもそも留学時にHSKの○級以上を求められる…!なんてことも。
試験は日本でも中国でも年間12回ほど開催しているので、公式HPから近くの会場があるかどうかを見てみるのもいいと思います。
公式HPはこちら
私がHSK6級受験に至った経緯
バックグラウンドおよび受けた経緯
私のバックグラウンドとしては大学が中国学科で、日本で3年間はゆるぼち勉強していたので、
・拼音は読める
・単語力は4〜5級いくかな?程度
くらいの中国語力でした。
そして2年ほど前の2017年2月〜2018年1月まで、私は中国の天津に留学していました。
その時に「ここでHSK5級の規定点以上を取れば、帰国後に単位変換できて授業1つ受けなくてよくなる…!」という邪な動機でHSKを受けました。
HSK5級を受けてもよかったのですが、せっかく受けるのだったら最高級の6級を取りたい!ということで6級に挑戦しました。
受検を考え、実行した時期
留学の終わりが1月頭だったので、遅くても12月には結果がほしい
→受験から結果が出るまで1ヶ月はかかる(遅くとも11月には受けないと)
→勉強も最低2ヶ月はほしい(9月には始めないと)
…と最終ラインから逆算していきました。
ただ、上記の逆算を考え始めたのが10月頭だったため時間がない!となり、そこからすぐに勉強に取り掛かりました。
結果
217点でした。
ほんとうにギリギリ7割..笑
HSKは合格点という概念はないのですが、基準点は6割の180点、実際に仕事で評価されるなら8割の240点は欲しいところです。
なので7割はものすごく中途半端なのですね。笑
実際に行った勉強
経緯にも触れたところで、本題であるHSK合格のために実際に私が使った教材、行った勉強方法をご紹介いたします。
1日の勉強時間は午前中の授業+10時間ほどですかね、
我ながら過集中が働いて結構長い時間やっていたと思います。
しかし中国語の勉強は楽しかったし好きだったので、長い時間割いても苦痛ではなかったのです。
もちろん週に1日は友達と遊んだりなどの休息日も設けていました。
テキスト・教材
・成功之路・提高编 (留学中総合の授業で使っていたテキスト)
・NHK World Newsのポットキャスト
・中国語での日々の日記
です。
留学中でテキストはたくさんあったので、追加購入したものはHSKの問題集くらいでしたね〜。
勉強法
上記の教材を使って、私が実際に行った勉強を詳しく見ていきたいと思います。
問題集を2周解く
問題集は本当は3周ほどまわしたかったのですが、時間の都合で2周しかできず…。
1周目はざっくり問題を解き、その際に問題の横に記号をつけていました。
簡単に答えが出せた問題には○、ちょっと迷った問題は△、全然解らない問題は×、のように。
そして答え合わせをします。
正解したり、○を付けた問題こそ解説を読んで自分の判断が正しかったかを確認しましょう。
2周目はその記号と、間違えた問題を中心に解いていきます。
問題集、本番の感覚や自分の点数の目安を見るために解くことも大事ですが、
一番重要なことは解説を読んで、判断の基準を理解し、自分の中に落とし込むことです。
そうしないといつまで経っても何となくでしか問題を解けず、完全に理解したとは言い難いです。
次似たような問題が出たら、絶対に間違えない!くらいの気概で問題集に挑みましょう。
ちなみに私が使った問題集(HSK6級・真题解析)は日本のAmazonでは売っていないようです。
中国のAmazonも売り切れのようです。。
中国にいる人は、タオバオで調べてみるのもいいかもです。
私が買った時は60元でした。
NHK World Newsのポッドキャストを活用
・3回シャドーイング
ポッドキャストを使った勉強では先にNHKのサイトに載っているスクリプトを見て、短そうな興味のあるトピックスを2〜3つ選んで、それをノートに書き出していました。
スクリプトはこちらから:NHK WORLD 当天新闻
(初めは)全ての漢字に拼音・四声を振り、自分の知らなかった単語は赤線を引いて意味を調べる、といったことをしていました。
慣れてきて漢字を見ただけで拼音と声調がすぐ分かる状態になってきたら書かなくしていく…といったように、続けていくとどんどん楽になっていきます。
そしてその作業が終わったら3回シャドーイング。
1回の放送が約15分なので、シャドーイングだけでも45分はかかります。
このスクリプトの書き出し+シャドーイングを繰り返すことで、漢字を書く練習にもなり(6級の要約の問題で役に立つ)、よく使われる漢字を見ただけで拼音・四声が分かるようになりました。
あとは口に出すことで中国語のスピードに慣れ、リスニングも聴きやすくなる、といった効果も。
日記を書いて中国人に添削してもらう
毎日5行ほどの日記をノートに書いて、要約問題の際の記述の対策を行っていました。
添削はHelloTalkというアプリを使っていました。
HelloTalkは語学の相互学習アプリです。
このように、日本語を勉強している中国人の方が、文法を修正してくれます。
その代わりというかお礼に、私は中国人の日本語の添削を行っていました。
留学していたのにオンラインで添削してもらっていたのは、留学先が留学生しかいないキャンパスだったので、気軽に添削してもらう人がいなかったのです、、
ゴールドリストメソッドで単語の復習
ゴールドリストメソッドとは、Daveyおじさんという方が提唱した、長期記憶を使い単語など覚えたいものを定着させる方法です。
理論としてはエビングハウスの忘却曲線を逆手に使った記憶術、といった感じですかね。
ゴールドリストメソッドは知らんよ、って人でもエビングハウスの忘却曲線は聞いたことある人もいるのではないでしょうか。
ざっくりいうと、人は時間の経過とともに覚えたことを忘れてしまうので、適切なタイミングで復習することで、長期記憶に落とし込めるよ!ということです。
やり方としては、
2週間後に覚えてないものを17個洗い出して書き、
さらに2週間後に覚えてないものを12個洗い出し、
またさらに2週間後に同じプロセスで9個まで減らす…(最後まで残った9個は次の2週間後に新しく25個を書く際に、その25個の中に含めていました。)
というプロセスにより長期記憶に落とすのです。
(詳しくはこのサイトのやり方・解説が分かりやすかったです。↓
単語を直接”長期記憶”に放り込む!【ゴールドリストメソッド】)
私はノートをケチって使っていたので、1ページを半分に折って、1ページだけで1ユニットになるようにしていました。
図だとノート1ページでこんな感じ↓
これを毎日行っていました。
このノートの最初の25個に私がよく書いていたのは
・問題集の問題の単語、解説で分からなかった単語
・NHKのポッドキャストの赤線引いた単語
・電子辞書の履歴を遡って覚えていないもの
・Twitterの中国語単語 HSK(汉语水平考试)さんのツイートしている単語(#で6級だけに絞っていました)
あたりから引っ張って来ていました。
2週間で復習の時期がやってくるので、続けていくと新出単語を書き出すのと同時に洗い出しも行うので、どんどん作業時間が長くなっていくという…。
これは結構きつかったです。
ちなみにHSK受け終わった後も、自分の中の単語を増やしたかったので習慣として続けていました。
まとめ
1ヶ月でも1日約10時間の勉強でなんとかなりました!
やっていたことは
・NHK World Newsのポッドキャストを活用
・日記を書いて中国人に添削してもらう
・ゴールドリストメソッドで単語の復習
です。
語学留学中で午前の授業のみだったから時間もあり、こんな付け焼き刃でもうまくいったのだろうと思います。
時間があればもっと高い点数を目指せていたかも…?
勉強は計画的が一番ですね、
HSKの勉強だけでなく、中国語の勉強の参考にもなれば幸いです。
ではでは。
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